
なぁ古内さん、このグローブ、直せるかい?
スポーツショップ古内

スポーツショップ古内
これは、あるお客様から
お聞きした実体験をもとに
作成しています。

40年以上も前のことだけど
高校の進学が決まって、
親に褒めてもらえた。
そして、お祝いに
グローブを買ってもらえる
ことになってさ。

近くのスポーツショップで、
棚に並んでた茶色のグローブを
手に取って、
「これにしようかな」
そう言ったら母親が
「もっと大きいのは?」
って聞いてきた。
「う〜ん…」
って悩んでいたら店主が
「これはどう?
このグローブはね、
こうでああで…」
と説明してくれて、
母親も一緒になって
聞いていて、そして
「せっかくだから
好きなもの選びなさい」
って言ってくれた。
6
しばらく色んなグローブを
眺めて、
結局最初のグローブに決めて
「これにする!
これで高校3年間を
頑張りたい!」
と伝えて買ってもらったんだ。
7
高校では一生懸命頑張った。
甲子園に行けたわけでは
なかったけど、
夢中になって野球をしていた。
でも高校生活の終わりと共に、
就職も決まって
家を離れることになって、
野球から離れていった。
買ってもらったグローブも
実家に置いてきた。
それから結婚して、
子供が出来て、
その子供たちも大きくなり、
そして先日、孫が生まれた。
幸せが一つ二つと
増えている時、
母親が亡くなった。

実家を片付けていたら、
高校合格の時にお祝いに
買ってくれた
このグローブが見つかったんだ。
ずっと、40年以上も
捨てずに取っていてくれた。
12もうかなりボロボロに
なっちゃってるし、
オイルも塗っていなかったから
ヒモも乾燥してしまっている
んだけど。
このグローブで
孫と
キャッチボールが
したいんだ。
15もしもあなたが
家族で買い物に行ったとして、
「いやぁもっと大きい方が
いいんじゃない?」
「いや!僕はこの色がいい!」
そんな会話をしながら
買ったグローブは、
きっと大切にし続ける
ことでしょう。
そのグローブは
「ただのグローブ」じゃなくて、
「一緒に会話しながら
決めたグローブ」
になっています。
まだ幼くて、
うまく言葉にできない。
だけど一生懸命
「これがいい!」と
決意する瞬間がある。
長く愛されるものはきっと、
そんな会話とともに
選んだモノなんだ。
と思うのです。
グローブを大切に
したくなるのは、
そこに誰かとの時間が残る、
「記念品」だから。
そんな買い物が出来るお店が
近くにあったらいい。
あなたのまわりに、
相談したくなるお店は
ありますか?