少し前のニュースですが、新しい教科書を「紙中心」にする方針を文部科学省がまとめた、という記事を読みました。
紙とデジタルを併用しながら、紙に重きを置く。小学4年生以下は、すべてをデジタルにすることは認めない、という内容です。
これを読んで、僕と妻は大喜びしました。
デジタル教科書への違和感
実は昨年から、学校の面談のたびに担任の先生へ、
「デジタル教科書は、小学生にはまだ早いと思います」
と伝えていたんです。
先生の立場で、教育方針を変えるのが難しいことはわかっていました。
それでも思いを伝えると、
「そういう声があったことは、しっかり上げておきます」
と言ってくださいました。ありがたかったです。
きっと、僕たちと同じように感じていたご家庭は多かったのだと思います。
早くからデジタル教科書を取り入れていたスウェーデンでも、学力低下への懸念から、紙の教科書に戻す動きが進んでいると聞きます。
デジタル教材の落とし穴
我が家でも、小学校に上がる前、5歳ごろから、ある有名メーカーのデジタル教材を使っていました。
とてもわかりやすく作られていて、最初は素晴らしい教材だと思っていました。
でも、ダメでした。
内容を、ほとんど覚えていなかったんです。
楽しいから毎日やる。でも、記憶には残っていない。
タブレットの使い方は覚えられる。でも、知識は身についていない。
デジタルを使いこなすには、その前に土台が必要なんだ、と思いました。
紙が持つ五感の記憶
紙には、五感を使って覚える力があります。
ページをめくる音。
「あのページの、右下のあたりに書いてあったな」という、場所の記憶。
画面の中では、どのページも同じ形をしていて、触っても同じ手ざわりです。
紙の教科書は、一冊ずつ重さがあって、使いこむほど自分のものになっていきます。
子どもの学びに必要な土台
僕は仕事で、毎日のようにAIやデジタルを使っています。
仕組みを作って、時間を生み出して、それを人と向き合う時間に使う。デジタルの力は、本当にすごいと思っています。
それでも、子どもの学びは別です。
先日、AIの使い方について「土台がないと、AIは役に立たない」という話を書きました。
子どもの学びも、同じなんだと思います。
まずは、手で書いて、目で見て、耳で聞いて、体で覚える。
デジタルは、その土台の上でこそ力を発揮する道具なんじゃないかと思います。
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