通訳さんとの出会いからスタート
展示会1日目。まずは通訳の方々とのご挨拶から始まりました。
私の担当になったのは、台湾人の若い女性。
「スポーツ経験はまったくありません」とのことで、正直最初は「この子で大丈夫かな?グラブの話、通じるかな…?」と不安もありました。
ですが、そんな心配はすぐに吹き飛びました。
展示グラブやメンテナンスオイルの特徴を説明すると、一生懸命メモを取り、どんどん質問してくれる。
その姿に、「この人と一緒にやっていける」と頼もしさを感じました。
グラブが呼び込んだ予想外の大盛況
展示会が始まると、いきなり驚きの声が飛び交います。
「え!どうしてここに野球のグラブがあるの!?」「こんな技術もあるの?」

まさにグラブが“呼び水”となり、北海道ブースは大賑わい。
商談テーブルは終始満席、立ち見の人まで出るほどでした。
通訳の方も、日本のカルチャーが大好きで、少女漫画『りぼん』や少年ジャンプを読んで育ったとのこと。
日本のアニメや音楽も大好きで、台湾大学から台湾大学院へ進学し、日本語を専攻していたそうです。
(台湾大学は、世界的に東大や京大ともランキングで競い合うほどの高学歴の大学です。)
見た目とは全く想像できないほど、道行く人にも積極的に話しかけてくれます。
「こちらは日本から素晴らしいグラブを持参し、体験できるコーナーです!
また、当社の https://glovehouse.jp は、あなたの好みに合わせて
カラーリングを変更して作ることが出来るシステムです。」
「使われているレザーはステアレザーで最もグラブとして適しています。なぜなら…!」
と怒涛のように話しかけ案内してくれる姿には本当に感動しました。
そのおかげで、私たちのブースには人が集まり続け、
「ぜひうちのチームでも使いたい」
「グラブシミュレーションがこんなにリアルなんて初めて!」
そんな声が多く聞かれました。
台湾の野球専門店に訪問して学んだこと
一時的に展示会を抜けて、事前にアポイントを取っていた台湾の野球専門店「北門」様を訪問。
https://youtu.be/VHqtoTxhqfI?si=O1XJqlnVodaKUxH8
↑トクサンTVでも紹介されていました。
店主さんは飲み物を用意して待っていてくれ、和やかなムードでお話が始まりました。
自己紹介とグラブの話で盛り上がる中、
「日本の型付け方法を教えてほしい」とのリクエストが。
スチーム機はなかったものの、グラブハンマーを使って当店で提供している加工を即席でお見せしました。
すると店主さんが、
「台湾は最近、メジャーリーグの影響で“柔らかめ”のグラブが好まれるんです」
と、自らグラブの型出しを実演してくれました。
日本と台湾で好まれる型の違いを実感。
「どちらが正解か」ではなく、
「相手に喜ばれる形を理解することが大切」
だと、改めて感じました。
最後には、「これは友人の手作りでとても貴重なんだけど、ぜひお店に飾ってほしい」と、手彫りのグラブとボールをプレゼントしてくれました。

言葉にできないほど、心が温かくなるひとときでした。
展示会で得られた5つの大きな出会い
今回の展示会がどんな結果になるか、正直まったく想像できませんでした。
ですが、思い切って飛び込んだからこそ、以下のような“ご縁”に繋がりました:
- 60人のチームを率いる代表者様
→ 木製バットをアオダモで100本製作できないか?とのご相談。 - プロ野球のマネージャーと繋がりがある方
→ 日本製グラブを欲しがっている選手へ紹介していいか?という提案。 - 大学教授の方
→ グラブシミュレーションシステムに強い関心を持ち、導入を前向きに検討。 - 毎年日本に親善試合で来日しているチームの代表者様
→ 今後の連携について前向きなご相談。 - 野球専門店「北門」様
→ 当店オリジナル「グラブハウス」の取り扱いを希望。できれば日本製グラブが良いとの要望。
飛び込む勇気がご縁をつなぐ
初日を終えて感じたのは、
「どこにチャンスがあるかわからない。だから飛び込んでみることが大切」
ということ。
そして、現地で“人と直接話す”ことで、情報が自分の中に深く根付く感覚も味わえました。
これからどんな展開があるかはわかりませんが、ひとつひとつのご縁を大切に、全力で臨みます。





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