台湾世界貿易センターでの台湾イノテックエキスポに参加。

イノテックエキスポというのは、IT関連の革新的な技術を紹介する展示会です。
ロボット開発、宇宙開発、AI技術などなど、さまざまな最先端技術を目にすることができました。
台湾といえば、TSMCという半導体メーカーが世界で最も有名な製造メーカーとして知られています。
そういったこともあり、台湾ではIT産業がとても盛んです。世界中から、この展示会をきっかけにパートナーを見つけに来ている方々がいらしていました。
なぜそんなところにスポーツショップ古内が!?

「台湾の世界貿易センターで行われたIT系の展示会に、スポーツショップ古内が出展するらしいよ」
こう聞いたら、あなたはどう思いますか?
私があなたの立場なら、「え?なんでスポーツショップが?」と思うでしょう(笑)
この「イノテックエキスポ」は、ロボット開発、宇宙技術、AIなど、IT・ハイテク関連の最新技術が集まる国際展示会。世界中から革新を求める企業が集結する場です。
そんな場所に、なぜか私たちのような運動具店が…というのも、実は「北海道庁の推薦」がきっかけだったのです。
推薦をしてくださった方が「スポーツショップ古内なら、何か面白いことをやってくれるはず」と言ってくださったそうで、これはもう、期待に応えなくてはと、未知の世界へ飛び込む決意をしました。
何があるかわからないし、何ができるかもわからない。本当に未知の世界だけど、でも楽しそうだから行ってみよう!と。
実際のところ、台湾側からも「どうしてスポーツショップ?」という声もあったようで、航空券も取れるかどうかギリギリくらいのタイミングでようやく「出展OK」の返事をいただきました。
決め手は、当店にはグラブオーダーシミュレーションシステムの
というシステム開発をした経緯もあったので、それであればいいね。ということになったのです。
とはいえ、まわりは本当にすごい企業ばかり。
AI、ドローン、宇宙技術、福祉医療、香水…そして、スポーツショップ古内(笑)
でも私は、「ここで何ができるかより、ここに来たこと自体に意味がある」と考えていましたから、むしろそういった企業を見てくることも楽しみの一つでありました。
台湾と日本の架け橋


台湾についてからは、台湾と日本の親交関係を築くための橋渡しとしてくれるTJPOという機関ともご挨拶をしました。
台湾の方々は日本と台湾の提携により世界発信できるような技術の融合を望んでいます。
一緒になって共同で開発をしていけることが彼らにとっては嬉しいことなのだ、と思いました。
とはいっても、台湾の製品をわざわざ日本で売るということは難しい。そして世界に売っていくことも難しい。
どんな役割分担のできる商品が作れたらいいのだろう?
私の知識や能力がどんなふうになったら台湾の方々が喜んでくれるようになるだろう?と考えながら話を聞いていました。
それが実現できるとしましたら、まだまだ先の話になると思いますけども。
日本大使館
次に向かったのは日本大使館。
日本人の方が対応してくださり、日本と台湾の政治の比較であったり、人口動態や課題など、いい社会勉強をさせてもらいました。
万が一、パスポートをなくしてしまった場合はここに来ればいいのだな、ということもわかりました。
台湾は九州と同じくらいの大きさ。
ですが、人口は2340万人もいる。(九州は1200万人程度)
しかも、台湾の国土のうち7割程度は山地となっていて、あまり人が住めない場所。
つまりは、九州の3分の1程度の大きさのところに2340万人がいるものですから、かなり人口密度は高い国です。
しかし、日本以上に少子高齢化となっており、特殊出生率は1.0を切っているのだそうです。
そのため、日本も台湾も、お互い同じ課題を持っているということで、お互いの成功事例を共有するためにも、親交を図り、情報共有をしているのだということがわかりました。
そして、台湾の方々に日本に対する印象は?というアンケートの結果があったので、それを見せてもらうと、
なんと8割の人が日本人大好き。という好意的な気持ちでいるのだということがわかりました。
日本統治国家だったこともあり、一時は日本の一部でもあった台湾。
なんとその時代、甲子園出場校の中には台湾の学校があったこともありました。
そのことはKANOという映画にもなっていました。

野球に詳しい方でも、このことを知っている人はそれほど多くはないのではないでしょうか?
そんないろいろな情報をお聞きさせていただき、
「やっぱり現地で興味を持ちながら話を聞くと、記憶に定着する質が全然違うなぁ!」
と感じました。
日本の皆さんと交流

一歩踏み出せば、きっと“縁”が待っている
展示会に来ていた他の日本企業の方々も、それぞれ夢や志を持って参加されていました。
その懇親会では「古内さん、異色だね!」と言われることも多かったですが、
自分のポジションが「違っていい」と思える場面でもありました。
この出展が直接的な売上や成果に繋がるのは、もしかしたらまだまだ先の話かもしれません。
それでも、チャレンジしたからこそ見えたもの、感じられた人の温かさ、そして日本人としての立ち位置を考える貴重な機会になりました。





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