こんにちは、古内克弥です!
もう皆さん、大丈夫だとは思いますが、SGマーク付きのヘルメットで試合していますよね?
SGマークってなんなの?と、今更ながら解説させていただきます(笑)
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SGマーク
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===ホームページより引用===
SG制度は危険性が高いと思われる消費生活用製品(一般消費者向けに販売されている製品)を対象としており、全ての製品にSG基準が定められているわけではございません。
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=====ヘルメットのページより引用=====
ヘルメットは、保護範囲及びイヤ ーフラップにおいて衝撃吸収性試 験を行ったとき、表 1 に規定する 衝撃加速度を生じず、かつ、人体 を傷つけるおそれのある破片が 生じないこと。 なお、顎ガードが装着できるも のにあっては、装着した状態で顎 ガード及び装着部においても衝 撃試験を行う。 また、ソフトボール用のものに あって、フェースガードを装着でき るものにあっては、装着した状態 で装着部においても衝撃試験を 行う
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つまり、試験結果の安全基準を満たしているものでないと、安全ではないので、使ってはいけませんよ。ということですね。
「いやいや、別にこんな難しい文章読まなくたって、大抵のことはわかるでしょ!」
という声が聞こえてきそうです(笑)
さて、
ヘルメットというのは、打者の頭部を守るものです。
頭にボールが直接当たるのは大変危険!
なので、SGではボールがヘルメットを通して頭に当たった時の衝撃吸収性について基準を作っています。
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ヘルメットが壊れるのはどうして?
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ここで、こんな意見が出ることがあると思うんです。
「ヘルメットは頭部を守るものだから、簡単に壊れてはいけない。
ということは、とことんまで究極に硬くすればいいんじゃない!?
ジュラルミンにしちゃえばいいんじゃない!?」
なんて考えてしまうことはありませんか?
実は、硬〜いヘルメットを作ってしまうと問題があるんです。
なぜなら、SGマークで重要視しているのが
「衝撃吸収性能」
だからなんですね。
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SGマーク付きのヘルメットは
安全に◯◯◯ことが大事
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ヘルメットって、かなり値段が高いです。
特に硬式だと、1万円近くもします!
だから、たった1回球がぶつかったくらいで割れたり凹まないで欲しいですし、
できれば何回でも使いたいですよね!
でもそれではダメなんです。
なぜなら衝撃を「吸収できないような硬いヘルメット」だと、ヘルメット内部で衝撃が反響してしまいます。それは脳を揺らしてしまい、危険になります。
また、衝撃を「緩和できないほど柔らかいヘルメット」も、意味をなさないので危険です。
じゃあ一体、何が正解なんだろう?と思ったら、メーカーの人が教えてくれました。
私は最初この言葉を聞いてびっくりしました。
しかし、すぐに納得できました。
SGマーク付きのヘルメットは
「”安全に壊れる”ことが大事」
だったんです。
ボールが衝突した際に、ヘルメットが凹んでくれることにより、頭部への衝撃を「吸収」してくれているわけです。
壊れながら威力を“吸収してくれる”から、衝撃を最小限の状態にまで抑えてくれるんですね。
「一回当たっただけで1万円が飛んじゃったよ〜!」
と、悲しくなることって、正直あると思います。
だから、
「なるべくもう一回くらいは・・・」
なんて考えてしまって、若干の凹みくらいで再利用してしまいたくなる気持ちも大いに分かります。
ですが、心苦しいのですが、諦めてください・・・
もう一度同じ場所に球が当たった場合には、もうそのヘルメットは
「衝撃を吸収」できないのです。
SGマークとは、
「安全に壊れてくれることが保証されているマーク」
なのだというように覚えてもらうと分かりやすいですね。
今回のコラムはいかがでしたか?
私はこのことを聞いて、ヘルメットの安全性について、
「なるほど〜!」と腑に落ちました。
車もそうですもんね。
フロントの方が柔らかく作られていると聞いたことがあります。
衝撃を「吸収」する。
SGにはこれが大事だということがよくわかる話でした。