サムバット 硬式木製バット
北米産ハードメイプル製
MB1 33インチ/約850g
SAM243 33インチ/約880g
CD1 カルロス・デルガドモデル 33インチ/約880g
北米メーカーのバット第3弾は、カナダ中東部・オンタリオ州に本拠地を構えるサムバット。
バットに使用される北米ハードメイプル材の大半は、厳しい寒さの中で育まれたカナダ産のもの。
寒冷地で採れる木材は、ゆっくりと時間をかけて育つため、組織が詰まっており、頑丈さと高い反発力を持つ。
加えて、まるで芸術品のような風合いは、高級家具にも使われる程の美しい木目ならではだ。
さて、肝心の振り心地だが、こちらは全体的にしっかりとした重みを感じられる作りになっている。
ミドルバランスのモデルであっても、同タイプの他社製品に比べると、やや重めのフィーリングのものが多いようだ。
重さを感じつつ、力をそのままボールにぶつけたいような、パワー系の打者にはフィットする可能性が高い。
インコースの捌きを重視したい打者には、ミドルバランスが特にオススメだ。
また、サムバット社製バットの特徴として、先端部の大きな円柱状のくり抜きが挙げられる。
全てのモデルがこうなっているわけではないが、円錐状のくり抜きが一般的な中で、この大胆なくり抜きは、木材そのものの頑丈さが成し得るものといえよう。
この加工により、バット全体のバランスを崩すことなく重心のみが手元寄りになり、振り抜きの良さとインパクト時の破壊力を実現している。
ちなみに、バットに刻まれている”RIDEAU CRUSHER”の”RIDEAU”とは、元はフランス語の「カーテン」「遮蔽物」などを意味する単語で、サムバットの本拠であるオタワ市を流れる「リドー運河」に由来し、1997年にバリー・ボンズのバットに刻まれ始めたものが、サムバット社製のバット全体に広まったものだそうだ。
ボンズのように、パワーに自信のある打者には是非試していただきたい。
(出典)
WHAT IS THE RIDEAU CRUSHER? WHY IS IT ON A SAM BAT?
https://sambat.com/blogs/sam-bat-blog/what-is-the-rideau-crusher-why-is-it-on-a-sam-bat