ウイルソン 86型
最近のウイルソンといえば、86型、87型が大人気。
今回は86型の紹介である。
近年主流となった内野手用の小指2本スタイルをメジャー級にしたのはこの86型といっても過言ではない。
一般的な内野手用は「土手を広く」「よく開く」「当て捕り」などのイメージがあったが86型はそれらのイメージを一蹴した。
小指2本は外野用のイメージ。ポケットが深い、球出しが遅くなる、などのイメージが強い。
ただグラブ職人が言うには
「必ず決まった場所にボールが収まるので球出しは遅くならない」
この言葉を体現するのが86型の特徴である。一般的な内野手用に比べ土手が若干狭い。
これは土手からボールが抜けるのを防ぎ、土手でも捕球ができることを意味する。
日本人選手は右手をポケットに添えて補球する。反対にメジャーリーガーはシングルハンドで補球し手首の近くに投げる手を置いてから送球する。これは土手からボールが抜けない事を意味する。そう考えたら小指2本は内野でも主力になると考える。
絶対的な捕球力により「小指2本は逆シングルも強くなる。」
ウイルソンの強みはデュアル構造である。
ハミダシを2本にし指を強くする。芯も普通のグラブよりも強化し型崩れ防止、打球に負けない。
独特な丸みを帯びた作りにより指先で補球しても自然とポケットに収まる。これがデュアルである。
スポーツショップ古内にはウィルソンの型づけサンプルもあるので是非履いて試して欲しい。