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グラブメンテナンス指南書

グラブお手入れガイド初中級編

皆さん、野球を楽しんでいますか?
試合や練習で、いつも皆さんのプレーを支えてくれる大切な道具、それがグラブですね。

グラブは単なる道具ではなく、野球を共にプレーする「相棒」とも言える存在です。

グラブを常に大切にして、いざというときに助けてもらえるように、常日頃メンテナンスを通してグラブとコミュニケーションとっていきましょうね!

セクション 1: はじめに
なぜグラブのお手入れが必要なのでしょうか?

では、なぜ相棒であるグラブのお手入れが必要なのでしょうか? それには、主に3つの大切な理由があります。

  1. グラブを長持ちさせるため
    革製品であるグラブは、お手入れをしないと乾燥して硬くなったり、ひび割れたり、破れたりする原因になります。適切なお手入れを続けることで、グラブは長持ちし、一つのグラブを大切に使い続けることができます。これは、道具を大切にする心にも繋がりますし、頻繁に買い替える必要がなくなるため、経済的でもあります。
  2. 野球の上達をサポートするため
    お手入れされたグラブは手に馴染み、良い状態が保たれるため、ボールを捕球しやすくなります。硬すぎたり、型崩れしたグラブでは、良いプレーは難しくなります。グラブを良い状態に保つことが、守備力向上の秘訣となるのです。
  3. グラブを良い状態で保ち、見た目も良くするため
    丁寧にお手入れされたグラブは、自然なツヤが出て見た目も良くなります。使い込むほどに味が出るのも革製品の魅力ですが、それは適切なお手入れがあってこそです 。

お手入れは決して難しいことではありません。
これから紹介する手順で、皆さんの大切な相棒をケアしていきましょう。

まずは、使用する道具を確認します。

セクション 2: お手入れに使用する道具

今回のお手入れで使用する道具を紹介します。(当店で販売しているものを例示しております)

  • フォーチュンフィールドの馬毛(うまげ)ブラシ
    最初に使用するブラシです。
    馬の毛は柔らかくしなやかでありながら、適度なコシがあるため、グラブの革を傷つけずに表面のホコリや砂を効果的に払い落とすことができます。
    縫い目や紐(レース)周りなど、細かい部分の汚れをかき出すのにも適しています。
  • アイピーセレクトのモイストリムーバー
    グラブ専用の汚れ落としクリーナーです。
    練習で付着した土汚れや、手の汗(塩分)などを落とすために使用します。この製品の特徴は、汚れを落とすだけでなく、革が必要以上に乾燥するのを防ぐ効果も期待できる点です。革の毛穴に入り込んだ汚れにもアプローチします。
  • アイピーセレクトのリアクティブリキッド
    グラブの革に潤いを与えるための保湿用オイル(ローション)です。
    革の乾燥を防ぎ、しなやかさを保つ役割があります。これを使用することで、革が適度にしっとりとした、いわゆる「もちもち」した感触になり、捕球感を高める効果が期待できます。1滴で十分に捕球面全体を塗ることが出来るほど、よく伸びます。
  • きれいなタオルまたは布を2枚
    お手入れには、きれいな布(古くなったTシャツなどでも可)を2枚用意しましょう。
    1枚はモイストリムーバー(汚れ落とし)用、もう1枚はリアクティブリキッド(保湿)用と、使い分けることでよりきれいに仕上げることができます。

道具が準備できたら、実際のお手入れに進みましょう。

セクション 3: ステップ1
【練習後の毎回のお手入れ】 基本の汚れ落とし

このステップは、練習が終わったら毎回行う基本のお手入れです。
継続することがグラブの状態を保つ上で重要です。

1. ブラッシングで汚れを落とす

  1. まず、グラブを手に持ち、作業しやすいように準備します。
  2. フォーチュンフィールドの馬毛ブラシを使用します。
  3. ポイント:優しくブラッシング
    グラブ全体の表面を、軽い力でブラッシングしましょう。こする力が強すぎると革を傷つける可能性があります。シャカシャカッと手際よくブラッシングします。
  4. 特に、指の間、紐(レース)周り、縫い目の部分は、土や砂が溜まりやすい箇所なので、念入りにブラッシングします。
  5. なぜ最初にブラッシング?
    これにより、表面の大きな汚れや砂埃をあらかじめ除去できます。これを怠ると、後のクリーナー使用時に汚れが伸びてしまったり、革に擦り込まれたりするのを防げます。また、ホコリが付着したままだと、革の油分を吸い取ってしまう可能性もあります。

2. モイストリムーバーで汚れと汗を拭き取る

  1. 1枚目のきれいな布(汚れ落とし用)を用意します。
  2. アイピーセレクトのモイストリムーバーを、布やタオルに少量染み込ませます。
  3. その布で、グラブ全体(捕球面、背面、手を入れる内部も含む)を優しく拭いていきます。
  4. これにより、ブラッシングだけでは落ちなかった土汚れや、プレー中にかいた手の汗(塩分)などをきれいに除去します。特に汗の塩分は革を傷める原因となるため、しっかりと拭き取ることが大切です。
  5. このリムーバーの特徴は?
    汚れを落とすと同時に、革の潤いを保つ効果が期待できる点です。そのため、クリーニング後も革が過度に乾燥しにくいのが利点です。
  6. 拭き取り後、もし表面にわずかなベタつきを感じる場合は、布の乾いた部分や、別の乾いた布で軽く拭き上げて仕上げましょう。

これで、練習後の基本的なお手入れは完了です。

セクション 4: ステップ2
【定期的な保湿ケア】(2週間に1回程度)

このステップは、毎回の練習後ではなく、2週間に1回程度、もしくはグラブの革が「少し乾燥してきたかな?」と感じた時に行う、保湿を中心としたケアです。

3. リアクティブリキッドで保湿する

  1. まず、ステップ1のお手入れが完了し、グラブ表面の汚れが落ちていることを確認してください。
    汚れた状態でオイル類を塗布すると、汚れが固着してしまう可能性があります。
  2. 2枚目のきれいな布(リアクティブリキッド用)を用意します。
  3. アイピーセレクトのリアクティブリキッドを、布に少量スプレーします。これもグローブに直接吹きかけないようにしましょう。
  4. ポイント:薄く均一に塗り伸ばす
    液体を含んだ布で、グラブ全体に薄く、均一に塗り伸ばしていきます。オイル類の塗りすぎは、グラブを重くしたり、必要以上に柔らかくしすぎたりする原因になるため、本当に少量で十分です。少量を薄く伸ばすことで、革全体に必要な潤いを行き渡らせることができます。
  5. なぜ保湿が必要?
    革に適度な油分と水分を与えることで、乾燥によるひび割れを防、革本来の柔軟性と耐久性を保つことができます。これにより、ボールが吸い付くような、しっとりとした捕球感(「もちもち感」)の維持につながります。革に栄養を与えているイメージです。
  6. もし雨などでグラブが濡れてしまった場合、乾燥させる前にこのケアを行うことで、革が硬化するのを抑制する効果も期待できます(これは定期ケアとは別の応用例です)。

これで、グラブに必要な潤いが補給されました。

セクション 5: ステップ3
【仕上げのブラッシング】

いよいよ最後の工程、仕上げです。これは、ステップ2でリアクティブリキッドを塗布した後に行います。

4. 再度、ブラシで仕上げる

  1. リアクティブリキッドを塗布した後、少し時間をおいて革に成分が浸透するのを待ちます(数分程度)。
  2. 再び、フォーチュンフィールドの馬毛ブラシを使用します。(出来れば2個目があるといいですね)
  3. グラブ全体を、優しく、撫でるようにブラッシングします。
  4. なぜ最後にブラッシング?
    この仕上げのブラッシングには、主に2つの目的があります。
  • 一つは、塗布したリアクティブリキッドのムラをなくし、より均一に馴染ませるためです。
  • もう一つは、革の表面を整え、自然な光沢(ツヤ)を引き出すためです。これにより、グラブがより美しく仕上がります。

これで、今回のお手入れはすべて完了です!

いかがですか?
かなりツヤツヤピカピカになったのではないでしょうか!?

セクション 6: 補足
グラブの保管方法と注意点

お手入れ後の保管方法にも少し注意が必要です。

  • グラブの保管方法
    お手入れが終わったグラブを、そのままバッグに入れっぱなしにするのは避けましょう。
  • グラブの型崩れを防ぐために、指部分を上にして立てるか、捕球面を下にして置くのがおすすめです。潰れた状態にならないように注意してください。
    グラブフォルダを利用するのもオススメです。
  • 保管場所は、直射日光の当たらない、風通しの良い場所を選びましょう。高温になる車内なども避けるべきです。

    お手入れ中の注意点
  • ブラッシングや拭き取りは、常に優しく行いましょう。
  • 使用するタオルや布は、清潔なものを使用してください。
  • リムーバーやリキッドは、布に付けてからに使用しましょう。
  • リキッド(オイル類)は塗りすぎないように注意が必要です。
  • お手入れ用品は、小さなお子さんやペットの手の届かない場所に保管してください。

セクション 7: まとめ
お手入れを習慣にして、野球をさらに楽しみましょう!

グローブのお手入れ方法-初中級編ですが、いかがでしたか?

お手入れ手順のまとめ:

  • 練習後毎回: ①馬毛ブラシでブラッシング → ②モイストリムーバーを付けた布で拭く
  • 2週間に1回程度: ①リアクティブリキッドを付けた布で薄く塗る → ②馬毛ブラシで優しくブラッシング(仕上げ)

このひと手間をかけることが、皆さんの大切な相棒であるグローブを長持ちさせ、プレーの質を高めることにも繋がります。道具を大切にする心は、野球選手として成長するためにとても大切な要素です。

ぜひ、今日からグローブのお手入れを習慣にしてみてください。
良い状態のグローブで、これからも野球を存分に楽しみましょう!

かんたんお手入れチェックリスト

いつ行うか?何を行うか?なぜ行うか?
練習後毎回①馬毛ブラシで優しくブラッシング
②モイストリムーバーを付けた布で拭く
①土やホコリを除去するため
②汗や細かな汚れを落とし、革を保護するため
2週間に1回程度①リアクティブリキッドを付けた布で薄く塗る
②馬毛ブラシで優しくブラッシング(仕上げ)
①革に潤いを与え、柔軟性を保つため
②塗りムラをなくし、自然なツヤを出すため

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