グラブとグローブ、呼び方はどっちが正しい?ミットとの違いも
札幌市南区の野球専門店「スポーツショップ古内」店主・古内克弥です。
「グラブとグローブ、どっちが正しい呼び方なの?」——お子さんとの会話で気になった、というご質問、よくいただきます。じつはどちらも間違いではないんです。
▼ 先に結論
「グラブ」も「グローブ」も、どちらも正解です。同じ英単語 glove の表記違いで、野球の専門店では「グラブ」と呼ぶことが多いだけ。そして「ミット」は別物——指が分かれているのがグラブ、分かれていないのがミットです。
「グラブ」と「グローブ」、どっちが正しい?
結論から言うと、どちらも正しい呼び方です。もとは同じ英単語 glove。それを日本語のカタカナにするときに「グラブ」と書くか「グローブ」と書くか、というだけの違いなんです。
ふだんの会話では「グローブ」と言う方が多いかもしれません。一方、野球の専門店やメーカー、競技の現場では「グラブ」と呼ぶことが多い——これを知っておくと、お店での会話がぐっとスムーズになります。
店主より:発音記号で見ると glove は『glˈʌv』。耳で聞くと「グラヴ」に近い音なんです。その点では、じつは「グラブ」のほうが原音に近い表記。だからといって「グローブ」が間違いというわけではありません。どちらで呼んでも通じますので、ご安心くださいね。
「ミット」とは何が違うの?
ここが今日いちばんお伝えしたいところです。グラブとミット、見た目は似ていますが別の道具。違いはズバリ「指が分かれているかどうか」という構造にあります。
- グラブ(glove)=指が分かれている手袋。glove はそのまま「指のある手袋」の意味
- ミット(mitten)=指が分かれていない手袋。mitten はもともと「ミトン(指のない手袋)」の意味
冬に使う「ミトン手袋」を思い浮かべてみてください。親指だけ独立して、あとの4本はひとまとめ。あの形がミットの語源です。野球のミットも同じで、捕球面が一枚の大きな面になっていて、指が割れていません。
| 呼び方 | 構造 | 使うポジション |
|---|---|---|
| グラブ | 指が分かれている | 投手・内野手・外野手 |
| ミット | 指が分かれていない | 一塁手(ファーストミット)・捕手(キャッチャーミット) |
つまり、ファーストミットもキャッチャーミットも、指が分かれていないからミットと呼ばれるわけです。名前の違いには、ちゃんと構造の理由があったんですね。
店主より:「うちの子はキャッチャーだから、買うのはグラブじゃなくてミットなんですね」——お店でよくこの会話になります。ポジションによって必要な道具の名前が変わりますので、お子さんの守る場所に合わせて選んであげてください。迷ったら遠慮なくご相談を。
なぜミットは指が分かれていないの?
「指が分かれていたほうが使いやすそうなのに、どうしてミットはわざわざ分けていないの?」——お子さんからよく出る素朴な疑問です。これには、それぞれのポジションの守る役割が関係しています。
- キャッチャーは、投手の速くて強いボールを正面で受け止め続けます。指を分けるより、面でしっかり受け止めて握り込めるほうが安心です
- ファーストは、内野からの送球を片手でぐっと伸びて捕る場面が多いポジション。広く深い捕球面のほうが、ボールをすくい取りやすくなります
このように、「面で受け止める」ことが大切なポジションだからこそ、指を分けずに一枚の大きな捕球面にしてある——それがミットの形なんですね。役割に合わせて道具の形が変わる、野球の奥深いところです。
よくある質問
Q. 「グラブ」と「グローブ」、お店ではどっちで言えば伝わりますか?
A. どちらでも問題なく伝わります。専門店では「グラブ」と呼ぶことが多いですが、「グローブください」と言っても、もちろんちゃんと通じますのでご安心ください。
Q. キャッチャーやファーストには、グラブではなくミットが必要なんですか?
A. はい。捕手はキャッチャーミット、一塁手はファーストミットを使います。投手・内野手・外野手はグラブです。お子さんの守るポジションに合わせてお選びください。
Q. ミットとグラブは、見ただけで見分けられますか?
A. 指が分かれていればグラブ、捕球面が一枚につながっていて指が分かれていなければミットです。慣れると見た目ですぐ見分けられるようになりますよ。
まとめ
「グラブ」も「グローブ」も同じ glove のことで、どちらも正解。専門店では「グラブ」と呼ぶことが多く、発音的にも「グラブ」が原音寄りです。そして指が分かれているのがグラブ、分かれていないのがミット——キャッチャーとファーストはミットを使います。呼び方の理由がわかると、道具選びももっと楽しくなりますよ。
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古内克弥(ふるうち かつや)
札幌市南区の野球専門店「スポーツショップ古内」店主。野球用品メーカーでの勤務を経て、地域の野球少年・保護者・学生・社会人の道具選びをサポートしています。「売ること」よりも「その人に本当に合う道具を一緒に考えること」を大切に、グラブ・バット・メンテナンス用品まで、野球用品全般のご相談に応じています。




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