グラブの革の質感はカラーで変わる?革質の見分け方
札幌市南区の野球専門店「スポーツショップ古内」店主・古内克弥です。
「黒いグラブは柔らかいって本当?」「いい革ってどう見分けるの?」——色や革質について、よくいただくご質問です。経験からお話しできることと、一概には言えないことを、正直に分けてお伝えします。
▼ 先に結論
革は染色の前にいったん真っ白にしてから色を付けるため、「カラーで質感が変わる」とは一概には言えません。経験上の傾向はありますが、革質を見るなら色よりも「毛穴の小ささ」が一つの目安。ただし「いい革」は用途や好みで変わるので、絶対的な良し悪しは断定できません。
カラーで質感は変わる?——まず前置きから
結論から言うと「変わるという説も、変わらないという説も両方ある」というのが正直なところです。というのも、グラブの革は染色する前にいったん真っ白の状態にしてから色を付けるのが一般的だからです。元が同じ白い革であれば、色によって質感がガラッと変わるとは言い切れません。
その上で、私自身がたくさんのグラブに紐を通してきた経験から「こう感じることが多い」という傾向はあります。あくまで個人の感覚ですが、ご参考までに。
- 暗めのカラー(黒など)=柔らかめに感じることが多い
- 明るめのカラー(オレンジなど)=硬めに感じることが多い
- 革紐も、黄色は硬く・黒は柔らかめと感じたことがある
店主より:ただ、これも染色の技術が年々上がってきたことで、カラーによる差はだいぶ縮まってきた印象です。「黒だから必ず柔らかい」とまでは言えません。色はあくまで参考程度に考えてください。
革質を見るなら「毛穴の小ささ」
では何を見ればいいのか。私がひとつの目安にしているのが革の表面の「毛穴の小ささ」です。毛穴が細かく小さいほど、子牛の革(キップレザー)である可能性が高くなります。子牛の革はきめが細かく、貴重とされています。
| 種類 | もとの牛 | 毛穴・特徴 |
|---|---|---|
| キップレザー | 子牛 | 毛穴が小さくきめ細かい。取れる数が少なく希少 |
| ステアレザー | 成牛 | 毛穴は比較的大きめ。丈夫で広く使われる |
キップレザー(子牛)が貴重とされるのは、シンプルに一頭から取れるグラブの数が少ないからです。体の小さい子牛は、成牛であるステアレザーに比べて使える革の面積が限られます。希少だからこそ、価格も高くなる——という仕組みです。キップレザーやステアレザーは革の種類の一例ですが、毛穴の大きさを見比べてみると違いがわかりやすいですよ。
よくある質問
Q. 黒いグラブは柔らかいんですか?
A. 「暗い色は柔らかめ」と感じることはありますが、あくまで私の経験上の傾向です。革は染色前に白くしてから色を付けるので、色だけで質感は決まりません。染色技術の向上で差も縮まっています。色は参考程度に、実際に手にはめて確かめるのがいちばんです。
Q. キップレザーの方がステアレザーより「いい革」ですか?
A. 一概にそうとは言えません。毛穴が小さく希少という意味では貴重ですが、「いい革」かどうかは用途や使う人の感覚で変わります。たとえばキャッチャーミットには柔らかすぎることもあります。絶対的な良し悪しは、使い方しだいです。
まとめ
「カラーで質感が変わるか」は、染色前に白くする工程があるため一概には言えません。経験上は暗色が柔らかめ・明色が硬めの傾向もありますが、技術の向上で差は縮小しています。革質を見るなら毛穴の小ささが一つの目安で、小さいほど希少なキップレザーの可能性。ただし「いい革」は用途と好みで変わるので、迷ったら実際に手にはめて、気軽にご相談ください。
🛒 オンラインショップ
オンラインショップもどうぞご覧ください。
🟢 LINEで相談
色で迷っている、革質をどう見たらいいかわからない——そんな時は、お気軽に。
📚 あわせて読みたい
古内克弥(ふるうち かつや)
札幌市南区の野球専門店「スポーツショップ古内」店主。野球用品メーカーでの勤務を経て、地域の野球少年・保護者・学生・社会人の道具選びをサポートしています。「売ること」よりも「その人に本当に合う道具を一緒に考えること」を大切に、グラブ・バット・メンテナンス用品まで、野球用品全般のご相談に応じています。




コメント