グラブを買って、こんな気持ちになったことはありませんか。
「なんとなく捕りづらい」
「これ、失敗したかもしれない」
そうやって、押し入れやバッグの奥にしまい込まれたままのグラブが、きっとたくさんあるのだと思います。
当店には、そういうグラブを持ってこられる方がいらっしゃいます。
少し申し訳なさそうに、「ネットで買ったんですけど」と。
そんなとき、僕らはこう言います。
「大丈夫ですよ。直せます」
グラブが悪いわけでも、メーカーが悪いわけでも、その人の手が悪いわけでもありません。
ただ、そのグラブが、その人仕様になっていないだけ。
だから、直せる。
型付けというのは、ただ柔らかくする作業ではありません。
どこで曲がるようにするか。
親指を効かせるのか、小指を効かせるのか。ウェブ下を使うのか、土手まで使うのか。
その選手が自然に捕れる位置へ導いてあげる。それが型直しです。
そして、こう言えるのは、何が正しい状態かがわかっているからなんですよね。
どこがズレているかに気づける。だから、戻せる。
最近、こんなことを考えるようになりました。
プロとは、直せる人の
ことなんじゃないか。
作るだけなら、勢いでもできます。
でも、直すのはちゃんと理解していないとできません。
壊れたものを前にして、どこがどうなっているのかを見抜いて、元の状態か、それ以上の状態に戻せる。
それができる人を、僕はプロだと思います。
これは、グラブに限った話ではないのかもしれません。
先日、AIの使い方を教えてほしい、という方がお店にいらっしゃいました。
お話をしていて、気づいたことがあります。
新しいことに触れるとき、多くの方が一番恐れているのは、
「壊れたらどうしよう」
という不安なんですよね。
触っていいのかな。
変なところを押したら、戻せなくなるんじゃないか。
その気持ち、すごくよくわかります。
だから僕は、そういうときも同じことを言うようにしています。
「大丈夫、直せますよ」
これを言うだけで、その人の手が動き始めるんです。
直せる人には、もう一つ強みがあります。
思い切って手を出せるということです。
恐れずに触れるから、経験が増える。
経験が増えるから、もっと直せるようになる。
この循環に入った人は、どんどん強くなっていきます。
グラブも同じです。
「型が変わったら、どうしよう」と怖がって、大事にしまい込んでいるより、思い切って使ってあげたほうがいい。
変なクセがついても、直せます。
ポジションが変わっても、作り直せます。
だから、安心して育ててあげてください。
僕らの仕事は、グラブを売ることだけではありません。
そのグラブが、その人の相棒になるまで付き合うことだと思っています。
「失敗した」で終わらせるのは、もったいない。
もし今、使っていないグラブがお手元にあるなら、一度見せてください。
ネットで買ったものでも、他店で買ったものでも構いません。
そのグラブは、まだ本当の力を発揮していないだけかもしれません。
大丈夫、直せます。
修理動画
型直し動画




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